蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
ブライダルマナーコンサルタントの岡澤ひとみでございます。
さて、「正礼装、準礼装」という言葉を何かで聞かれたことは、ありますか?
正式な格を有した服装を正礼装と呼び、もう少しカジュアルな服装を準礼装と呼びます。
これは日本の民族衣装である着物にも、歴然とキマリがありますよね。
いずれも5つ紋の色留袖、黒留袖が既婚女性の正礼装となり、
振袖が未婚女性の正礼装です。
訪問着や色無地は準礼装となります。
洋装の場合もしっかりとルールが決まっており、時間によっても変化します。
昼間の正礼装がローブモンタント。
夜間の正礼装がイブニングドレス。
ローブモンタントは、襟元が詰まっているか、立ち襟で露出が少ないことが特徴です。素材は光沢感のないシルクがベストです。
イブニングドレスはデコルテを見せ、ジュエリーで華やかに見せます。
素材はシルクがメインですが、光沢のあるサテンなども好まれます。
昼と夜では、素材の光沢感などの違い、露出の違いがあることを覚えておくと便利ですね。
ただし、日本では夜でも、母上様の肌の露出は控えめになさる方が無難だと感じます。
フォーマルの考えでいくと、結婚式でホスト役(ゲストをお迎えする主催者のこと)である母上が着用されるドレスは、ローブモンタントかイブニングドレスが相応しいということになります。
日常的なワンピースやスーツでは、正装で参列されているゲストの方々に対して、失礼になってしまうのです。
もちろん披露宴会場の場所や格式を加味して、選ぶ必要はありますが、お留袖に代わる正装ドレスとなると、上記が正式でしょう。
上品に共布のボレロなどを着用され、肘を見せないというのが一般的です。
チャペル式でドレス姿のお嬢様の横に、正式なドレス姿のお母様という光景は、格式も主催者としても、ゲストの皆さまに安心感を与えますよね。
それでは、次回は準礼装について、お話をさせていただこうと思います。
岡澤 ひとみ
~ママズドレスから~