【結婚披露宴での『言葉の力』】
私こと平林都の結婚披露宴の参列数は、これまでに人一倍多いかと存じます。
若い頃から数多くのお稽古を重ねて色々な美しい所作を学び、お稽古の各先生方の笑顔の真似をしたおかげもあり、舞台の回数も日ごとに多くなり、マイクを持ったら物怖じすることなく話せるようになったこと感謝致しております。
人の第一印象は3秒前後で決まると言われていますが、人はまず見ることから始まることとなります。見るというのは躾だしなみや装い、そして表情。
装いはママズドレスにておまかせすることと致しまして、表情は笑うのではなく笑顔が一番、そして言葉遣いとなり、更に所作や立居振舞等の動作へとつながります。その結果、目が合ったとか、気が合いそうとか虫が合いそうとか、とっつきやすいとなってまいります。
結婚披露宴の参列数が多い中で、ドレスは素晴らしいが品性に欠ける方々を見てまいりました。そこで、今回は『言葉の力』を学んでいくことと致します。
テーブルに自分の食事が並べられるやいなや「いただきます」とおっしゃる方には、家でやってよねと言いたくなります。同じテーブルの方々の全てのお料理が揃ってから「頂戴致します」と言うのがベター。
「お料理はいかがですか?」と聞かれた際は「これが美味しいワ」では、他は不味かったと答えたように聞こえるので「こちらも美味しいワ」と言うのがベター。
花嫁のケーキ入刀の際「拍手をやってあげて下さい」だと友人として盛り上げたい気持ちはあれども、上から目線に聞こえる為「拍手のご協力をお願い出来ますでしょうか」がよりベター。
「花嫁さんは綺麗ですね」と言われたなら「すごく素敵」ではなく「とても素敵」がベター。「すごく」は悪い時に使うのが一般的。
「食事を出す速度は速すぎますか?」と聞かれたなら「全然大丈夫」ではなく「全然問題ございません」がベター。全然の後には打ち消す言葉が付くものです。
「受付のお手伝いありがとう」と言われたなら「私では役不足でした」ではなく「力不足」がベター。「役不足」という言葉は与えられた役がその人の力より軽すぎるという意味となります。
同じテーブルの方に挨拶をして帰る際は「ご苦労さんでした」と横柄な態度ではなく「ご同席頂戴致しましてありがとうございます」と言うのがベター。
ママズドレスのホームページを見てわかった知ったではなく、品格を上げるために頭で覚えず身体に何度も叩き込む体現教育を期待致しております。