【結婚披露宴会場での正式なフルコース】
平林が結婚披露宴に初めて招待頂いた際、新しい靴とワンピースを着用致しましたが、雰囲気に飲み込まれ、オドオドしてばかりで、料理の味がわからなかったことがございました。
しかし、接遇マナーを深く追求することによって自信がつき、「自分を見て下さい」と言わんばかりの良い表面化が出来上がりました。
そこで、皆様にも接遇マナーをより深く伝授致したいと存じます。
さて、結婚披露宴会場での正式なフルコースは日本の会席料理と同じで、テーブルの同席の方々のお料理が全て来たことを確認した後、ナプキンを取ります。
パンは右手の近い位置にセットしてありますが、左側にあるのがあなたのパンです。パンはスープが終わってから食べ始め、デザートの前までに一口切りに手でちぎって頂きます。
スープや魚のソースの味、また、魚料理や肉料理の味をリセットするのがパンの役目ですので、一気に食べることは避け、パンでソースをぬぐうまではせず、パンにソースを吸わせる程度にして頂きましょう。
一番初めに別室にて食前酒というものが出てまいります。食欲増進の為に出てくるお酒でございますので、ひと口だけでも頂きましょう。
続いてオードブル(前菜)。シュリンプやカナッペ類を手で食べてもかまいません。その後、スープ、魚料理、続いて主肉料理が出てまいります。
焼き具合を尋ねられた際は、レア(生)、ミディアム(中くらい)、ウェルダン(よく焼いた)状態でございますので、自分の好みに合わせます。
肉は繊維に沿って引き切りを致しましょう。続いて冷酒菓(シャーベット)。
口の中の脂肪分を取り去るものでございますので、少しでも頂きたいもの。続いて副肉料理にチキンの料理や蒸した野菜と続き、次に生野菜(サラダ)。
主肉料理に温野菜、ポテトフライ、人参等、副肉料理の蒸し野菜にブロッコリーやとうもろこし等が出てまいりますので、主肉料理や副肉料理に温野菜や蒸し野菜が多い場合は便宜上サラダを早く出されることや、割愛することもあります。
付け合わせの野菜等を食べ残した時は皿の中央上部に小さくまとめておきます。
続いてアイスクリーム等の甘いお菓子になりますが、次のフルーツが脂肪分を取る物でございますので、ひと口だけでも頂きます。
その後フルーツが出てまいりますが、フォークとナイフが出ていれば出来るだけ使うように致します。
続いてデミタスコーヒー。食後の胃を調整するもので、量も少ないので、あまり沢山砂糖やミルクを入れずに頂きます。
食事の速度は向こう三軒両隣(前の三人と自分の両サイドのお隣の方)に合わせて頂きます。自分の好きな食べ方で食べるのが一番美味しいのですが、隣の方が食欲をなくすようなことでは困りますので、美しい食事のマナーを心得たいものでございます。