今回は慶事の小物(手袋、帽子、靴、ハンドバッグ、アクセサリー)について説明を致したいと存じます。
手袋は防寒用としての使用もございますが、洋服の格が上がれば上がるほど、手袋をはめます。欧米では手袋と帽子はレディ(淑女)の象徴で、飲み物を頂くまでは手袋は取りません。よって、女性は手袋をはめたまま握手しても良く、脱いだ手袋は左手にまとめておくか、ハンドバッグに少し先を見せ、「用意しております」という意味で入れておきましょう。男性はモーニングの礼装の時は必ず白い手袋を持ちますが、女性と違って、手袋をはめたまま握手は致しません。
帽子は女性の場合、オシャレ的要素が強く、野外や帽子のつばの広いものは脱がないといけないのですが、私室で帽子を脱ぐと、「貴方と共にします」という意味になりかねないので注意しましょう。
靴はヒールが高くなると、オシャレ性が高く、正式となります。中でもエナメル、あるいはシルクの何も飾りのないプレーンなものが正式となり、ヒールが低くなるほど略式で実用性が高くなります。
ハンドバッグは大きいものより、小さくなるほど格が高くなります。カクテルドレスやイブニングドレスになってくると手首のみでかけられる物が好適でございます。夜は虫類は避け、オーストリッチ(ダチョウ)等はオシャレ性が強くなります。
指輪は身分を示す印で、所在の位を示す王冠と同じで、他の宝石のない高いプライドを持っており、健康や邪気を払う誕生石や、お守りと一緒であったわけでございます。宝石は流行とは違い、本物のアクセサリーは一カ所のみ、ワンポイントにまとめる方がオシャレとなります。ドレスにはダイヤのような柔らかなものが合い、スーツには真珠等、固いものを合わせると調和がとれます。
コサージュの位置は左肩から、左のバストトップのライン上に飾るとより華やかで美しく見えます。コサージュは最後のポイントでもある為、ドレスの色、長さ、型によって自分に合わせて実際に選ぶことをお勧め致します。また、生花をおつけになる方がございますが、植物の色素がご出席頂いた方につくことがございますので、こちらは気遣いが必要となります。
ちなみに見に行くだけでも気軽に受けて頂けますママズドレスに、下見に行っても良いかと存じます。