今回は洋装の格順ときまりについて認識して頂こうと存じます。
午前中にお招きを受け、出席する場合の洋装は何が適しているのかと申しますと、午前中はモーニングタイムとかビジネスタイムと申しますが、略装のビジネスウェアのスーツが基本。立った時、スカート丈が膝頭すれすれ、座った時、少し膝が出ます。上下が別。袖がついていて、素材は出来れば広範囲の機能に耐えるものとなります。
午後2時~3時前後はアフタヌーンタイムとなり、街着のワンピースが基本。立った時、スカート丈は膝頭が隠れ、座った時も膝頭がゆったりと隠れる。袖は長袖か七分か五分までで、柔らかい素材が適しています。
午後3時から夕方をカクテルタイムと申しますが、お付き合いの時間に変わってまいります。略礼装のカクテルドレスが基本。スカート丈がふくらはぎ前後(ミディ)(ミモレ)、袖は五分か半袖で、たっぷりと量感のあるデザインで素材は柔らかなもの。
夜7時以降は贅沢な社交の時間のイブニングタイムとなり、礼装のイブニングドレスが基本。裾は床たっぷりで靴の先の見えない程度。両腕のつけ根(胸の線)から上部で露出。華やかでラメ等あしらった豪華なもの。
長時間のパーティーで昼から夜まで出席する場合は、袖のあるロングドレスか、ロングドレスの上にはおれる上着を持っておくとよいでしょう。
上記のように女性の装いは時計の針が進むにつれて、スカート丈は長くなり、袖が短くなると覚えるとおよばれに困らないでしょう。
お招きの際、二次会、三次会ですので平服でお越し下さいと記してあっても、普段着で出席するとその場に不釣り合いな服装で恥をかきます。どんな略式のお招きであっても、午前中ならブレザーかはおれるもの、午後ならフォーマルなワンピースがお招きの心得でございます。
カクテルドレスやロングドレス等を着用する時は、背筋を伸ばした美しい姿勢と立ち居振る舞いが大切です。日頃より歩き方、エスカレーターや階段の昇り降りや、椅子の立ち座り等をレッスンしておきましょう。
今後美しい立ち座り、人をひきつける立ち居振る舞い等を掲載することに致しまして、まずは次回、持ち物とアクセサリーをお伝え致したいと存じます。