コロナ渦でのオリンピック。いろんなご意見があるかと思いますが、大会を運営されている関係者の方々や、ボランティアの方々に感謝しながら、テレビの前で観戦し胸を熱くしております。
さて、「結婚式で父上は洋装(モーニング)なのに、母上が黒留袖?」というご質問をいただきました。
これはカップルの結婚式のセレモニーが、神前式からキリスト式に移行してきたことに大きな原因があると言われています。
もともと、紋付き袴姿だったお父様の衣装が、チャペルでお嬢様とバージンロードを歩くとき、不釣り合いだということになり、モーニングを着用される方々が増えたからという説が一般的です。
本来はご夫妻で着物だったのが、チャペル式が増え、父上の洋装が定番になったんですね。
昔は確かに、新婦のお父様だけがモーニングで、新郎家のお父様は紋付き袴というスタイルもあったように記憶しています。
それよりもっと昔の写真などを見ますと、ご両家ともに、お父様は紋付き袴を着用されている写真がほとんどです。(ちなみにモノクロの素敵な写真がインターネットでも見られます)
私が大阪のリーガロイヤルホテルでプランナーを始めた1997年当時は、まだ神前結婚式も多く、父上が和装をされているお姿も多く拝見しました。
2000年頃からは、めったに父上の和装を見なくなりました。
最近は、お母様もチャペルに映える正礼装ドレスを着用されることが増えてきましたので、ご両親ともに洋装のスタイルも珍しくなくなる日が近いのかもしれません。