【お箸のマナーについて】
本音と建前という言葉を耳にしたことがあるかと存じますが、自宅であれば自由奔放に食べてよくとも、他人と一緒に頂いている場合、周りが迷惑とお思いになることもあるので、雰囲気を重んじて建前としてルールや原則に従って食べることをお勧め致します。
まずお箸の持ち方は、鉛筆を持つような要領で、お箸の長さを三等分するならば、上の三分の一を持ちます。
指先にギュッと力を入れずに、ふんわりとアーチ型に持つこと。

食器は手前に動かしても良いので、頭が前に出ないように背筋を伸ばし、目と口を一気に開けずに、目線を落として口を開けたいもの。
いつ話題を振られても返答が出来るように、レタス等の薄くて大きな野菜類はナイフ、フォーク、お箸で折りたたんで厚みをつくり、一気に沢山食べるのではなく大きさは横幅を三センチ前後に考え一口切りにします。
洋食のテーブル、和食の時の座卓と体との間は握りこぶし一つ半。座椅子がある場合も背もたれをすることなく、また椅子との距離も前と同様に握りこぶし一つ半あけましょう。
ずっとお箸やフォークやナイフやスプーンを持つのではなく、一口食べたら一旦フォークやナイフ、お箸を置くのですが、器に箸を渡すのではなく、お箸の先の部分をお皿にかけるのみに致します。

韓国のビビンバは最初に混ぜて味わうものですが、山盛りの天ぷらは手前の上から、お造りの平盛り等は手前のほうから頂きます。また、お造りはヒラメのような味の薄いものから、マグロのような脂がのった味の濃いものと順に頂くもの。
召し上がっていただく方に更に気持ちを盛り上げて頂くためにも、料理人が風景を重んじて盛りつけを心がけてくれているので、盛りつけを崩さずに目で楽しむ景色の美しさをなるべく長く保つようにして頂きたいもの。
うどん、そば、ラーメンの汁は吸っても良いのですが、それ以外はズズズッと音を出して食べるのも避けたいものです。よってスープは流し込みのような形で頂きます。
誰かとご一緒する時は、爪に濃いマニキュアの色をつけて料理の色をかすめてしまうようなこともしないよう心得ましょう。美味しいのは当たり前なので食レポまではいりませんが、「ごちそうさまでございます。大人の味を頂戴致しました。盛りつけも素晴らしかったです」等と食事処に声をかけると同時に、ご一緒した方には「ご一緒にお料理を頂けて良かったです。お料理もさることながらお話も楽しかった」等と声もかけたいもの。お話ししている途中で「そうなのヨ」等とお箸をタクトのようにしたり、またお箸の先やナイフの刃を人に向けないように心がけ、最後まで美しく頂きましょう。
食事の時の話題は政治、経済、宗教、人の悪口、自分の自慢話ばかりや嫌な話題は避けること。目上の方とご一緒だったのであればメールやラインにて翌日「食事もさることながら素晴らしいお話をありがとうございます。昨日の食事を活力にベストを尽くします」等とお礼の一言を心得ましょう。


