今回は美しい食事の頂き方(フランス料理(西洋))について記載致したいと存じます。
口で料理を迎えにいくような犬食い等はせず、いくら美味しくとも食べることに夢中になると、周りが見えなくなります。あくまでも同席という気持ちを忘れずに、指先まで美しく、心にゆとりを持ちましょう。
全員の方が席につかれ、料理が運ばれてくるまで談笑し、頃合いを見てナフキンを横長の二つ折り(折り目を手向こう)にして、膝にのせ、口の汚れを拭き取る時は内側の右から左へと移動。指先の汚れは内側の奥の方を使い、汚れたならひっくり返して、また内側の右から左へと使うと、常に口元も指先もナフキンも清潔に保てます。どうしても電話やトイレに中座するのであるなら、ナフキンを椅子の背もたれに掛けるか、椅子に置いておくこと。ボーイさんへの「席を離れます」という合図になりますが、テーブルの左側にたたんでおくと、「料理を食べ終わりました」という意味になり、料理をひかれてしまいますので心得ておきましょう。
カトラリー(フォーク、ナイフ等)が並んでいるので、外側から内側へと順に使い、食事中ずっとフォークとナイフを持ったままではなく、談笑しながら一口含んだなら、フォークを左側、ナイフを右側に「ハ」の字に置きます。「料理が途中です」という意思表示になり、フォークとナイフの長さの3分の2はお皿内に入れ、エッジは人に向けず、自分の方に向けて、同席の方に刃先が向くのは避けましょう。お食事が終わりましたら、時計の針に見立てて、5時20分(斜めのカタカナの「ニ」)に描くと、「食事は終了です」の合図となります。
デザートスプーン、デザートナイフ等は、コーヒースプーンが手前にあれば、手向こうから順に扱いますが、コーヒースプーンを最後に使用することになりますので、コーヒースプーンが手向こうに置いてあるならば、手前から順に使います。指先はふんわりとアーチ型に描くと、いらぬ力を入れずに金属音も避けられます。
小型バックは膝の上、やや大きめのバックは椅子の背に置くか、バックハンガーを用意しておいて掛けておきます。立ち座り出来るようなお腹周りに余裕のある装いと、椅子に掛けた時に、膝があいてもよいドレスを選ぶことをお勧め致します。
一度ママズドレスに下見に行き、着用してあらかじめ動きをチェックしておくこともお勧め致します。