装いのドレスのご用意はママズドレスでお聞き頂き整いましたが、お祝いをお持ちするのにお祝い袋はこれで良いのかと疑心暗鬼。
そこで今回は金封紙の確認を致しましょう。
下記のAとBの水引の違いでございますが、Aは水引の先端を引っ張れば引っ張るほど固く結ばれるもので、『あわび結び』や『輪結び』『止め結び』『かため結び』等と呼ばれ、兵庫県は淡路島が近いので『あわじ結び』とも呼んでいます。
結び切りの水引はお祝い事の贈答全てに使えないことはございませんが、昇進祝いは、部長から常務へ、常務から専務へと祝えるようになることが望まれますのでBの蝶結びを使い、また、開店祝いのように次々と店舗を広げることを願う旨を伝えるためにもBの蝶結びを使います。
重ねてのお付き合いをお願いする気持ちの表れとしても蝶結びを使う為、水引の先端は引っ張るとほどけてまた結び、ほどけてまた結べるというBの蝶結びが適しています。
逆に、結婚関係は二度と使わないという意味から一度きりの結び切りに限ります。また、病気見舞いは入院退院を重ねてはなりませんのでAの結び切りの水引を使います。水引の色は、お祝い事には赤白。右側が濃い色目となるので、赤と白では赤、金と銀では金が向かって右側となり、基準としての白や銀は左側となります。
もともと水引は麻を細く裂いたもので、七夕の短冊につける紐のように、和紙のこより(元結い)で髪を文金高島田に結う時、何本か口にくわえて一本ずつ引き抜き髪を結んだところ、白のこよりの一本の半分に口紅が付き、その紅白のこよりが紅葉の谷川に浮かぶ様を水引と呼ばれるようになったとのこと。
品物を包みとめるものとして始まったと言われる水引ですが、本数は五本、七本と奇数で結ぶとされ、結納や結婚に関する贈り物をする時は慶び事を重ねるという事で五本のものを二本使います。解ける、ほどけると言って結納、結婚祝いには蝶結びは使いません。
災害見舞い、火事見舞い等は赤白という祝う気持ちをあからさまにしない為にも、水引を使わないものとして白い金封紙を使っています。